毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

空間の経験

「道具と機械は、場所と広がりについての人間の感覚を大きく拡大する働きをする」「ある空間は、われわれにとって熟知したものに感じられるときには、その空間は場所になっているのである」「文学がもつ一つの機能は、場所の経験をも含めて親密な経験に可視性をあたえることである」「都市は、昔から同じところにあるというだけで歴史的になるのではない。過去のいろいろな出来事は、生きている伝統の一部と目されている歴史書、記念建造物、野外行列、聖俗両方の祝祭のなかで記憶されていなければ、現代に影響をあたえることはできないのである」。私たちの経験する空間というものの意味を考える。私たちは日々の暮らしのなかで何に囲まれているだろうか。

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