毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

日常的実践のポイエティーク

「読むという活動は、ページを横切って迂回しながら漂流をする。テクストを変貌させつつ、その歪んだ像をつくりだす目の旅だ。何かふとした語に出会うと想像の空を駆け、瞑想の空を駆ける。軍隊さながら活字が整列している本の表面でひょいと空間をまたぎこえる。つかの間の舞踏──こうした活動をたどって分析してゆくと、少なくとも第一に浮かびあがってくることは、読むことのできるテクスト(本、イメージ、等々)と読むこととを分けへだてるような区分などがつけがたいということである」。読むこと、歩くこと、物語のこと。私たちは日常にあるものを日々消費している。「ものごとをあやつり、享受して楽しむ術とはなにか」を考えてみる。

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