毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

「本をつくる」という仕事

「編集者と同時に校閲部員もまた、作家の原稿を最初に読む読者であり、重い責任がある。しかも世の中に原稿を送り出す側にいる編集者に対して、校閲部員は読者の側に立って原稿を読むという重大な役割を担っているのだ。/誰もが真剣に作品を世に送り出そうとしていた。作家が書き、編集者と校閲者が読み、そこで生まれる疑問に作家が答える。それは著者のためであると同時に、何よりも読者のための仕事である」。本をつくるというのは著者だけの仕事ではない。活字、書体づくり、校閲、装幀、製本、紙づくり、翻訳のエージェント。そして物語作家。本をつくりだすたくさんの人たち。「どんな場所にいても本があれば、頁をめくることで私たちは“いま・ここ”とは違う場所に入り、楽しめるのだから」。

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