「情報として読むこと」と「古典として読むこと」という性格の異なる二通りの読み方が示されている。前者は必要なところをかいつまんで読むことで、案内情報を求めるという性格を持っている。後者は情報の見る眼を変える/情報の受け取り方や求め方を変えるような読み方らしい。自分が読み手の場合は、言葉にしづらいように書きにくく読んでみる、書きにくいところを書きにくいまま受け取ることを目指してみる。一方で自分が書き手となる場合は、書きにくくなるように受け取った本の感想をいかに明確に書きとめるのかを考える。「書け、而して書くな」と矛盾するような言い方がおもしろい。
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