毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

「今、ここ」から考える社会学

私たちは日常的に他者と出会い、他者と共に生きている。私という存在について考えようとするならば、他者の存在について考えないといけない。他者の存在を通して自分を理解していく。私たちの行為や人と人との関係性、社会の構造など、私たちが日々の暮らしのなかで没頭したり迷ったりするさまざまなできごとを説明していく。日常のなかにあるあたりまえのことに驚いてみる。ありふれたできごとを疑ってみる。自分自身のことや共に生きる世界について理解するために、私たちには「批判する力」が必要だ。「公共的存在として自分の姿を想像し、創造する必要がある」。図書館はそういう力を身に着け、考え続けていく場所でもある。

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