毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

コンヴィヴィアリティのための道具

「アルファベットと印刷機は原則として、記録された言葉を専門家の手から解放してきた。商人はアルファベットを用いて、象形文字に対する神官の独占を打ち破った。廉価な紙と鉛筆、のちにはタイプライターとコピー機といったふうに、原則として一組の新しい技術が、非専門的で真に自立共生的な、記録によるコミュニケーションの時代を開いてきた」。コンヴィヴィアリティ(自立共生)をキーワードに私たちの社会について考え直す。道具は人間や社会にどういった影響を与えているだろうか。社会における教育の位置づけはどう問い直せるだろうか。科学技術を管理する側の人たちではなく、個人の側に置くことで何が見えるだろうか。

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