毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

エデュケーション

「その決断は、変化を遂げた人間、新しい自己による選択だったのだ。これを何と呼んでくれてもかまわない。変身。変形。偽り。裏切りと呼ぶ人もいるだろう。私はこれを教育と呼ぶ」。親の方針で学校に通えない。学びの環境を得られない。出生届すら出されていない。それでも奨学金を受給して大学に通う機会を得る。自分の育ってきた環境や親兄弟との関係を相対化する目で見つめ、進むべき道を自らの手で切り開いていく。見えなかったものが見えるようになる。聞こえなかった声が聞こえるようになる。親との関係も変わっていくが、そのような決断も自分で受け入れていく。「タラ、世界は目の前に広がっているよ。君のためにね」。

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