毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

古書修復の愉しみ

「本が機械で大量生産されては捨てられていく時代の中で、貴重な古書を手で丹念に修復するという営みは、どのような意味をもつのだろうか。それは決して単なる時代錯誤やノスタルジアではない。現存する価値ある書物という知的財産を、数十年、いや数百年にわたって保存し、次代へ伝えることの意味は、はかりしれないほど重い」。古書は壊れる。その傷みを直していく技術が求められる。職人技とも呼べる技術を伝えるには、製本家はどこかで学ぶ機会が必要となる。なぜ製本家の道を歩んでいるのだろうか。修復のための道具も必要だ。「製本かという人種は道具漁りに余念がない/製本向けに借用、改造できそうな道具を探す」。

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