毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

1950年代

日本の戦後の歴史の記録。1949年までの資料はプランゲ文庫に収まっている。「1968年」や安保闘争への注目から1960年代も注目されている。しかし、その間に位置する1950年代は「図書館での資料整備も十分でなく、プランゲ文庫のような大きなアーカイブは望み得ない」とされる。それでもその時代にはさまざまな「記録」が生み出されていた。サークル運動と生活綴方・生活記録。闘争現場のルポルタージュ。テレビ放送開始とドキュメンタリー。ルポルタージュ絵画とリアリズム写真。国民的歴史学運動と紙芝居・幻灯。残された文章・音声・映像は世の中のできごとをどのように捉えていたのか。その「記録」は現実世界の動向とどのように関連するのか。図書館はそれらの「記録」にどのように向き合ってきただろうか。

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