毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

パブリッシュ・オア・ペリッシュ

「一般の人びとを科学の不正行為から守ることは、ちょうど公衆衛生のひとつの側面である。水質や食品の安全性をチェックする機関と同様に、知識や情報の質、そしてその安全性をチェックするシステムが、常に機能するよう組織されていなければならない」「一般の人々は、科学者は誠実に研究に従事しており、不正行為など存在しないと考えてきたかもしれない。しかし、科学研究は経済や生活の質の発展を基礎づけるものであり、そこに不正行為が混入すれば、社会基盤が揺らぎ暮らしを脅かすことになると人々は気づきはじめている」。研究者は発表を行うが、そこには倫理が問われている。しかし、ときに不正が行われることもある。なぜ研究者の発表倫理は脅かされてしまうのだろうか。

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