毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

孤独になったアインシュタイン

「紙型雑誌は「研究交換」と「分野を繋ぐ」という二つの機能を持っていたが、後者の機能が失われつつある。まずコピー時代以前には雑誌という現物が多数必要だったが、コピーが容易になると教室に一冊あればよくなった。研究室から雑誌現物が姿を消して、同じ分野だけの論文のコピーが溢れ出した。これは財政的に刊行事業を直撃したばかりでなく、雑誌から「分野を繋ぐ」視野拡大の機能を奪った。/電子ジャーナルと紙媒体の雑誌のもつ機能の差が、じわじわと研究者の能力を先細りさせていると思う」。どんな学問分野にも論文を投稿するジャーナルがある。デジタル化が進んできた今日では従来の紙媒体のみの情報流通とは形態が変わってしまった。学術情報を発信する/受け取ることの意識が変わる。

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