毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

写真論

「写真を収集するということは世界を収集することである」「写真を撮るということは、写真に撮られるものを自分のものにするということである」「撮影することは重要性を授けることである」「写真は、過去を消費できる対象物に変える近道である」「写真家は略奪もすれば保存もする。また告発もすれば神聖化もする」。写真というメディアが登場したことが私たちの世界にもたらしたものを問いかける。写真には文字では表現できないものを表現できる。写真は絵画のようなメディアとは異なる。「古い写真に新しいコンテクストを見つけてやって復権させるというのが主な出版業になった。一枚の写真は断片にすぎず、時間が経つにつれてそれをつなぐ綱は離れる」。

calil.jp