毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

図書館の明日をひらく

図書館ははじめるものである。決して図書館をつくるとは言わない。建物をつくれば図書館が完成するわけではない。「私たちが求めているのは、たしかに目に見えるかたちでの図書館だが、ほんとうは私たちの暮らしの隣にあって、役に立つ図書館サービスを手にしたいと願っているのである。そのために苦労をいとわず、十年二十年と運動を続けているのだ。その運動のエネルギーを枯渇させることなく、さらなる力を生みだしていくためにどうしたらよいか。それは知ることだ。図書館を知り、目を広く見開き、希望を大きく膨らませる」。建物だけでなく、豊富で役に立つ資料と、資料と人を結びつける司書が図書館には必要となる。「図書館がほしいというのは、優れた図書館サービスがほしいのだ」。

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