毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

発明

「現代科学の大問題の一つは、出版物の大量化そのものである。既存の出版物の目録を指で爪ぐるだけでも大変な量になり、単にその多さのゆえに圧倒的になった。その結果、マイクロフィルム法によって蔵書を圧縮するだけでなく、文献の検索と目録作成のための機械的方法が開発された。そのための器具は価値はあるが、その価値には厳しい限界がある。種々の分野のアイディアの間にはそれらの分野の二つ以上で研究した人でなければ分からない結びつきがあり、それらは、型通りの作業をする図書館の目録作成員や、まして目録作成機械には見逃されてしまう」。発明がなされるための条件には何が考えられるだろうか。知的風土、技術的風土、社会的風土、科学的風土。独創的なアイディアを生み出していく背景とはどのようなものだろうか。

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