毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

アメリカ教育使節団報告書

「税金によって支持される公立図書館も、思想の普及を計るもう一つの機関である。公立図書館は階級、財産、信条の障壁を認めない。利用したい者はだれもが利用できる。さらに、その書架および閲覧室には、論争的問題についてのあらゆる角度からの議論が並べられている。余暇を有益に過ごしたい人々にとっては、図書館は、つねに文化的歓びの源泉として開かれている」「国内の資料をすべての学生が利用できるようにするため、われわれは、各大学がその蒐集図書を統合整理して一つの総合目録を作成するよう考慮することを提議する」。戦後の日本の教育再建の基本方針をまとめた『アメリカ教育施設団報告書』には成人教育や高等教育も取り上げられている。公立図書館や大学図書館に期待されていることも記されている。

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