毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

私とは何か

「自分は、分人の集合体として存在している。それらは、すべて他者との出会いの産物であり、コミュニケーションの結果である」「分人が他者との相互作用によって生じる人格である以上、ネガティヴな分人は、半分は相手のせいである」「裏返せば、ポジティヴな分人もまた、他者のお陰なのである」。私たちは個人(individual)という単位で人間の存在を考えているが、それよりも小さな単位として分人(dividual)という概念を提案する。私たちは接する相手によって自分の喋り方や振る舞いをつかい分けている。人間の存在を分けられないものではなく、分けられるものとして捉え直してみたら何が変わるだろう。

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