毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

独学のすすめ

「読書というのは、他人の経験を共有することだ」「べつな言い方をすれば、読書とは他人の経験を正々堂々と盗む、ということである。読書家とは、経験の大盗人のことである。そして人間は、他人の経験を貪欲に盗むことによって成長する」。本を読むことで私たちは他者の人生を取り込んでいく。私たちが表現するものや話していることは、過去に生きたさまざまな人たちの考えや経験の積み重ねの上に成り立っている。「教育というものの基本的な目的と意味は、ひとりひとりの個人が、人生にたいする意欲をつちかうことにある。意欲のある人生を送ることのできる人間──そういう人間をつくることが教育の使命なのである」。

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