教育は何を評価してきたのか
教育について語る際に注目されてきた言葉がある。それぞれの時代のなかで都合よくつかわれてきた言葉がある。特に「能力・態度・資質」という三つのキーワードは頻繁に用いられている。何気なくつかっていて、ありふれた言葉のように思えるこれらの用語は何を意味しているのだろうか。また、これらの言葉がいったい何を覆い隠しているのだろうか。言葉の変遷を辿りながら、教育には何が求められてきたのかを探っていく。学力・人間性・生きる力などさまざまなキーワードが時代の流れとともに登場し、教育が目指すべき指針として社会のなかに積み重ねられていく。時代が変わるなかで子どもたちには何が期待されてきたのだろうか。